川俣文人 volvox organic farm

有機栽培のお米

わたしたちの栽培する作物は、すべて農薬・化学肥料を使わない｢有機栽培｣で育てています。有機栽培の田んぼでは、さまざまな生き物を見ることができます。カイミジンコのダンス、トウキョウダルマガエルの大合唱、早朝のアキアカネの羽化…彼らが全身を震わせて命を全うしようとする姿は、とても美しいものです。
私には、忘れられない原風景があります。30年前の夏の夜、父に連れられて行った田んぼで、ヘイケボタルの乱舞を見たのです。目を瞑って網を振っても入るほど、その年はたくさん飛んだのです。ところが、農薬や基盤整備の影響からか、いまでは全く見られなくなりました。すべての生き物は、いのちを全うする権利があるはずです。
当農場の屋号にあるボルボックスとは、田んぼにいる藻類です。単細胞の生物がより集まって、合体して進化してきた生き物です。ボルボックスのように田んぼの生き物と手を取り合って転がり続けたいと願っています。

自己紹介

川俣文人
栃木県上三川町(かみのかわまち)にて、2005年から米・麦・豆・雑穀の有機栽培をしています。
栽培計画から販売管理までほとんどをひとりで行っていますが、繁忙期の草刈りや人手のいる作業時には、家族や仲間の力をお借りして成り立っています。

農業以外では、里山林保全、農産物直売所の運営、ニホンミツバチの飼育、有機稲作の研修講師、農民ロックバンド活動なども楽しんでいます。

NPO法人　民間稲作研究所理事
有機JAS認定機関検査員